建築のプロはここを見る!中古住宅選びで失敗しない4つのポイント

2019年10月に予定されている消費税増税を控えて、マイホーム購入を迷っている方も多いと思います。

今回は、僭越ながら筆者が、一級建築士の先生と物件選びをした経験を踏まえて、素人では難しい中古住宅の選び方をご紹介したいと思います。

前道は消防車が入ることが可能な道幅?!プロは常に防災を意識!

火災の時や緊急時を想定して、消防車が入る事が出来る道幅が好ましいようです。また隣近所に旧耐震基準の古い木造住宅がある場合に関してですが、大規模な地震の際、それらの木造住宅は倒壊の恐れがある事を把握しておきましょう。

違法建築でない物件を!建ぺい率、容積率超過の違反が無い物件を選ぼう

地域性もありますが、特に京都の年代物の中古住宅は約半数近くに建ぺい率や容積率オーバー、再建築不可があるとも言われています。京都市内の御所近辺の地域には、鰻の寝床と言われる密集した民家が残っています。とても特徴的な造りです。

これら全てが違法建築と言っているのではなく、物件について良く吟味する必要があるとの事です。建ぺい率、容積率オーバーの物件を何故建築のプロが避けるかという理由についてお話しします。理由は単純に他にも違反している違法な箇所がある可能性が高い、という理由です。言われてみれば納得の理由ですよね。

違法建築でないとも連動する理由になるのですが、中古住宅を購入する場合は、昭和56年6月1日以降に建てられた物件を選ぶようにしましょう。昭和56年に建築基準法の耐震基準が現行の耐震基準へと改正されている為、昭和56年6月以降に建てられた建築物であれば、現行の基準を満たしている事になります。

簡単にできる傾きチェック!五円玉やビー玉で家の傾きがわかる

まず、内覧で中古物件を見る場合は、物件である家の周囲からチェックしてゆきましょう。五円玉に糸を通した簡単な用具で、家の垂直の傾きを見る事が出来ます。家の外壁のヒビ割れであるクラックもチェックしておきましょう。

クラックは入っていても良い場所と、入るとあまり良く無い場所とに分かれるようです。購入前に確認しておきたいですね。家の中に入ったら、二階建ての場合は二階の廊下等にビー玉を置いてみて、ビー玉が転がっていかないかチェックしておくと安心です。内装の壁紙などは、極端にカビている事が無ければ我慢するのも賢い選択だと言えます。

屋根裏と床下も忘れずチェックしよう!

素人は、屋根裏の床を踏み抜き危険なので、出来れば天井点検口から上に上がらずに、その場で可能な範囲で懐中電灯でさっとチェックするのも良いですね。
床下は防蟻処理をした直後である場合以外は、床下点検口から直接床下に潜り込む事が可能です。床下でチェック出来るポイントは、本当に沢山あるのですが、お勧めを一点ご紹介します。白蟻が好きそうな古い木材の切れ端などが転がっていないか、白蟻が住み着いていないか、床下が湿気ていないか、これらをチェックしてみて下さい。

沢山のプロの技をご紹介させて頂きましたが、重要な事は沢山の物件を見て、勉強をする事だそうです。皆さまが、良い物件に巡り会えますように!

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